― 正しく知り、早期発見と上手な付き合い方を ―
高齢化が進む日本において、「パーキンソン病」は決して珍しい病気ではありません。特にシニア世代とそのご家族にとって、正しい知識を持つことは、安心した生活につながります。この記事では、パーキンソン病とは何か、早期発見のポイント、診断後の対応、日常生活での注意点について分かりやすく解説します。
パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質「ドパミン」が不足することで起こる神経変性疾患です。ドパミンは体の動きをスムーズに調整する重要な役割を担っており、その減少により運動機能を中心としたさまざまな症状が現れます。
主に60歳以上のシニアに多く発症しますが、まれに若年で発症することもあります。進行性の病気ではありますが、適切な治療と生活調整により、長く自立した生活を送ることが可能です。
主な症状
代表的な症状は以下の4つです。
- 手足のふるえ(安静時振戦)
何もしていない時に手や指が震える - 動作が遅くなる(無動・寡動)
歩き出しが遅い、動作に時間がかかる - 筋肉のこわばり(筋強剛)
体が硬く感じ、関節が動かしにくい - 姿勢保持障害
前かがみになりやすく、転びやすい
また、便秘、睡眠障害、嗅覚低下、抑うつなどの運動以外の症状が早期に現れることもあります。
早期に発見するには?
パーキンソン病は、初期症状が「年のせい」と見過ごされがちです。以下のような変化に気づいたら注意が必要です。
- 表情が乏しくなった
- 字が小さくなった
- 歩幅が狭くなり、すり足になる
- 腕の振りが左右で違う
- 声が小さくなった
これらが複数当てはまる場合は、神経内科や脳神経内科を早めに受診することが大切です。
分かったらどうする?(診断後の対応)
1. 医師と治療方針を相談
現在は、ドパミンの働きを補う薬物療法が中心となります。症状や年齢、生活状況に応じて治療内容は調整されます。
2. リハビリ・運動療法
適度な運動は、症状の進行を緩やかにし、転倒予防にもつながります。
例:
- ウォーキング
- ストレッチ
- 体操やリズム運動
3. 家族・周囲の理解
本人だけで抱え込まず、家族や介護サービスと連携することが重要です。
日常生活での注意点
- 転倒予防:段差をなくし、滑りにくい靴を使用
- 無理をしない:疲労は症状を悪化させることがあります
- 服薬管理:薬の飲み忘れに注意
- 心のケア:不安や落ち込みがあれば早めに相談
「できないこと」よりも「できること」に目を向け、自分らしい生活を続けることが大切です。
まとめ
パーキンソン病は早期発見・早期対応によって、生活の質を大きく保つことができます。
「少し気になる変化」を見逃さず、専門医に相談する勇気が、将来の安心につながります。
シニア世代が安心して毎日を過ごすために、正しい知識と周囲の支えを大切にしましょう。



コメント