SNSは、離れて暮らす家族や友人と繋がったり、新しい趣味仲間を見つけたりと、シニア世代にとっても生活を豊かにする素晴らしいツールです。しかし、インターネット上のサービスである以上、いくつかの注意点を知っておくことが大切です。
1. 個人情報の公開範囲に注意する

ハッピー夫婦
注意点、教えてください。
SNSは不特定多数の人が閲覧できる可能性があります。例えば、以下のような情報は公開しないように心がけましょう。
- 本名や住所、電話番号などの個人特定情報: 悪用される可能性があります。ニックネームを使用し、詳細な居住地は伏せるのが賢明です。
- 自宅の様子がわかる写真: 窓から見える景色や表札、郵便物などが写り込んでいると、住所を特定されることがあります。
- 旅行などで長期間家を空ける情報: 空き巣などの被害に遭う可能性を高めます。
対策:
- プロフィール設定で、公開範囲を「友達のみ」や「非公開」に設定できる場合は活用しましょう。
- 投稿する前に、「この情報は誰が見ても大丈夫か?」と一度立ち止まって考えてみてください。
2. 偽情報や詐欺に注意する
SNSには、デマやフェイクニュース、詐欺目的の投稿が溢れています。
- 「必ず儲かる」「無料プレゼント」などの甘い話: 投資詐欺や個人情報詐取の可能性があります。安易に信用せず、情報元が信頼できるか確認しましょう。
- 有名人や企業を装った偽アカウント: なりすましアカウントから送られるメッセージには特に注意が必要です。
対策:
- 「少しでもおかしい」と感じたら、安易にクリックしたり、個人情報を入力したりしないようにしましょう。
- 情報元を複数確認する癖をつけることが大切です。特に健康情報や金銭に関わる情報は慎重に。
- 不審なアカウントはブロックし、報告する機能も活用しましょう。
3. パスワードの管理を徹底する
SNSアカウントへの不正ログインを防ぐためには、パスワード管理が非常に重要です。
- 使い回しは避ける: 複数のサービスで同じパスワードを使用していると、一つが漏洩した際に全てのアカウントが危険にさらされます。
- 複雑なパスワードを設定する: 誕生日や名前など、推測されやすいパスワードは避け、英数字記号を組み合わせた複雑なものにしましょう。
- 二段階認証を設定する: 多くのSNSで提供されている二段階認証を設定すると、パスワードが漏洩しても不正ログインを防ぐことができます。
対策:
- パスワード管理ツールを活用するのも一つの手です。
- 定期的にパスワードを変更することも有効です。
4. ネットいじめや誹謗中傷に関わらない
SNSは匿名性が高く、心ない言葉が飛び交うこともあります。
- 自分が加害者にならない: 軽い気持ちで投稿したコメントが、相手を深く傷つけることがあります。投稿する前に一度冷静になって読み返しましょう。
- 自分が被害者になった場合: 無視するのが一番ですが、ひどい場合はブロックしたり、運営に通報したりすることも必要です。一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してください。
5. 心地よい距離感で楽しむ
SNSは楽しいものですが、あまり依存しすぎると疲れてしまうこともあります。
- 無理して投稿しない: 「いいね」の数やコメントを気にしすぎず、自分のペースで楽しみましょう。
- デジタルデトックスも大切: 定期的にSNSから離れ、現実世界での交流や趣味の時間も大切にしましょう。
まとめ
SNSは正しく使えば、シニア世代の生活をより豊かに、より楽しくしてくれるツールです。これらの注意点を頭に入れ、安全に、そして快適にSNSライフを楽しんでください。困ったことがあれば、お子さんやお孫さん、地域の相談窓口などに遠慮なく相談しましょう。
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